【浜松地協】安全衛生研修
浜松地域協議会
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安全について考えよう!
本年度の安全研修は、「日産自動車㈱横浜工場」での工場見学と意見交換、東京臨海広域防災公園内の「そなエリア東京」での防災体験学習を行いました。
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日程:2024年9月20日~21日
場所:日産自動車㈱横浜工場
東京臨海広域防災公園内「そなエリア東京」
参加者:浜松地協役員+組合員21名
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創業90周年を迎えた「日産自動車㈱横浜工場」で、最初に訪れた「ゲストホール」。90年前は本社事務棟として使用されていたそうです。
戦前期の建築物としてとても貴重で、我が国の自動車量産工場の発祥の地、京浜臨海部の発展の歴史を物語る貴重な遺構として、2002年に横浜市から歴史的建造物に認定、また2007年には経済通産省から近代化産業遺産に認定されたそうです。
建物内に残されている90年前の階段・床・建具・照明などを通じて、先人の過ごした味わい深い空間を共有することができます。また、「ゲストホール」内には、常に斬新な発想と先進の技術により進化をとげてきた歴代のエンジンを紹介する「エンジンミュージアム」などもあり、脈々と受け継がれている「他のやらぬことをやる」という日産のDNAを継承し進化する日産自動車のモノづくりへの情熱を感じることができました。
「日産自動車㈱横浜工場」はエンジン製造工場ということで、「エクストレイル」のエンジン製造過程の工場見学をし、部品を運ぶ「無人車」に施されている音楽で接近を知らせる工夫や重たい部品の持ち上げ作業に使う「らくらくハンド」という装置、重量があり作業員の負担が大きいエンジン組み立てそのものをロボットによる自動化をすることで、製品の精度を高める技術などを見ることができました。また普段なかなか見ることのできない「GT-Rギャラリー」の見学もさせていただき、エンジン製造を任されている数少ない社員「匠」による作業もガラス越しに見学することができました。
電気自動車に使用していた使用済みのバッテリーは回収され、工場内の「無人車」のバッテリーやソーラーパネルの発電+使用済みバッテリーで電線やコンセントを必要としない外灯「リボーンライト」として再利用し、「リボーンライト」は福島県浪江町にも設置されているそうです。
工場見学後の意見交換では、工場内の暑熱対策(熱中症予防の対策)や安全意識の構築(会社・組合連携の対策)等、有意義な意見交換の場となりました。
今回の視察は、日産労連の方々の大変なご尽力により実現することができました。ご協力に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
2日目に訪れたのは、東京臨海広域防災公園内「そなエリア東京」。こちらでは、東京直下地震を想定し、地震発生後72時間の生存力をつける体験学習ができます。
国や自治体などの支援体制が十分に整うまでは、自力で生き残らなければなりません。その目安は3日間(72時間)と言われています。
発災→脱出→被災地→再現避難場所・再現避難所での72時間をタブレット端末での「防災クイズ」や「AR体験」により危険個所の確認し“災害をイメージする力”と“対応力”をつける体験をしました。
また、「津波避難体験コーナー」や「きほんのそなえ」「一人ひとりのそなえ」の展示もあり、災害に備えるためのさまざまな知識をつけることができました。
基礎疾患があったり、薬を服用していたり、赤ちゃんが居たり、足の不自由な家族が居たり…。 一人ひとりが置かれている状況は違います。改めて、災害への備えを考え直すよい機会になりました。共に学び、共感し、親睦を深めた2日間。浜松地協の絆を育む研修を行うことができました。